2015/10/30
2015/10/01
Shuca (朱夏) - 日本語対応のサマライザ
MOONGIFTで紹介されていた
Shuca という日本語に対応したサマライザを試してみた。
サマライザとは文章を解析し重要な部分だけを抜き出してくれる要約エンジンの事で、
この処理が自動で実施できると非常に便利になりそうなので
早速 CentOS 6.6 に Shucha を導入してみる。
Shuca は予め分かち書きや構文解析された文章を入力ソースとして受け付ける。 そのため、別途、形態素解析システムの JUMAN や 日本語構文・格・照応解析システムの KNP が必要となるので それらのツールも同時にインストールする。
- Shuca のインストール
-
Shuca 本体は Python で記述されており GitHub でソースが公開されている。
基本的にインストール作業は不要で GitHub からダウンロードしたファイルを任意のディレクトリに展開すれば良い。
今回は /usr/local 以下に全てのファイルを展開し、 実行可能ファイルは /usr/local/bin 以下に設置した。
$ wget https://github.com/hitoshin/shuca/archive/master.zip $ unzip master.zip $ sudo mkdir -p /usr/local/{bin,libexec,dic} $ sudo cp -p shuca-master/lib/* /usr/local/bin/. $ sudo cp -p shuca-master/dic/* /usr/local/dic/. $ sudo cp -p shuca-master/libexec/* /usr/local/libexec/.
インストールが終了したら同梱されているサンプルデータで動作を確認する。$ Shuca.py < shuca-master/dat/sample.knp.txt JR東海は4月16日、山梨リニア実験線で同日に行ったL0系の高速有人走行試験において、590キロメートル毎時を記録したと発表した。 2003年12月2日に同社のMLX01形が記録した鉄道の世界最高速度、581キロメートル毎時を11年4ヶ月ぶりに9キロメートル毎時更新する形となった。 JR東海は、「今後も開業に向けさまざまな試験を行っていく」とコメントしている。
- JUMAN のインストール
-
JUMAN は京都大学 大学院情報学研究科の黒崎・河原研究室が開発した日本語形態素解析システムで、
日本語の文章を形態素ごとに分かち書きし品詞などの情報を付加している。
$ wget http://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/nl-resource/juman/juman-7.01.tar.bz2 $ tar xvf juman-7.01.tar.bz2 $ cd juman-7.01 $ ./configure --prefix=/usr/local $ make $ sudo make install
- KNP のインストール。
-
KNP も京都大学 大学院情報学研究科の黒崎・河原研究室が開発した日本語構文・格・照応解析システムで、
JUMAN で解析された結果から文節および基本句間の係り受け関係、格関係、照応関係を出力する。
KNP は zlib を利用しているので、予め zlib のインクルードファイル、ライブラリ等をインストールしておく。$ sudo yum -y install zlib-devel $ wget http://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/nl-resource/knp/knp-4.14.tar.bz2 $ tar xvf knp-4.14.tar.bz2 $ cd knp-4.14 $ ./configure --prefix=/usr/local --with-juman-prefix=/usr/local $ make $ sudo make install
- 動作の確認
-
これらがインストールできたら Shuca に同梱されているデータで動作の検証を実施する。
$ juman < shuca-master/dat/sample.snt.txt | knp # S-ID:1 KNP:4.14-CF1.1 DATE:2016/03/04 SCORE:-63.73058 JR──┐ 東海は──┐ 4──┐ │ 月──┐ │ 16──┐ │ 日、──┤ 山梨──┐ │ リニア──┐ │ 実験──┐ │ 線で──┐ │ 同日に──┐ │ │ 行った──┐ │ │ L0──┐ │ │ │ 系の──┤ │ │ 高速──┐ │ │ │ 有人──┐ │ │ │ 走行──┤ │ │ 試験に──┐ │ │ おいて、──┤ │ 590──┐ │ │ キロメートル──┤ │ │ 毎時を──┤ │ 記録したと──┤ 発表した。 EOS : : :
ここまで動作が確認できたら php を利用して簡単な動作検証環境を作成する。
Shcha に附属されていたサンプルデータから KNP の実行時オプションは
"-simple -normal" だと推察してみた。
この php スクリプトは入力された URL からコンテンツを取得して
jUMAN で形態素解析を実施してKNP で構文解析を実施した上で
Shcha を実行して要約を取得する。
下準備として改行コードの統一、HTML タグの除去、空行や空白のサプレス、
更に KNP の制限により半角文字を全角文字に変換している。
あくまでも動作サンプルのためのスクリプトなので、
エラー処理や html entity の処理など実施していない。
1<html> 2 <head> 3 <title> 4 shuca 要約 5 </title> 6 </head> 7 <body> 8 <center> 9<?php 10 mb_internal_encoding("UTF-8"); 11 12 define("juman", "/usr/local/bin/juman"); 13 define("knp", "/usr/local/bin/knp -simple -normal -cf-cache"); 14 define("shuca", "/usr/local/bin/Shuca.py -l 500 "); 15 16 if(strlen(($url = $_REQUEST["url"]))){ 17 print "$url<br><br>"; 18 19 $start = gettime(); 20 21 $content = 22 mb_convert_kana( /* 半角文字を全角に変換 */ 23 preg_replace("/ +/", " ", /* 複数のスペースを1個に置換 */ 24 preg_replace("/^ *\n/m", "", /* 空行を削除 */ 25 strip_tags( /* html タグを削除 */ 26 preg_replace('!<style.*?>.*?</style.*?>!is', '', /* <style> タグとその内容を削除 */ 27 preg_replace('!<script.*?>.*?</script.*?>!is', '', /* <script> タグとその内容を削除 */ 28 str_replace("\r", "", /* CR を削除 */ 29 file_get_contents($url))))))), "ASKV"); 30 31 $buf = ""; 32 $desc = array( 33 0 => array("pipe", "rb"), /* stdin: pipe */ 34 1 => array("pipe", "wb"), /* stdout: pipe */ 35 2 => array("file", "/dev/null", "w"), /* stderr: /dev/null */ 36 ); 37 38 if($pp = proc_open(sprintf("%s | %s | %s", juman, knp, shuca), $desc, $pipe)){ 39 fwrite($pipe[0], $content); 40 fclose($pipe[0]); 41 42 while(!feof($pipe[1])) 43 $buf .= nl2br(fread($pipe[1], 1024)); 44 fclose($pipe[1]); 45 46 proc_close($pp); 47 48 print <<< EOF 49 {$buf} 50EOF 51 ; 52 printf("処理時間: %f 秒", gettime() - $start); 53 } 54 } 55 else{ 56 print <<< EOF 57 <form> 58 <input type='text' name='url' size='50'> 59 <input type='submit' value='要約'> 60 </form> 61EOF 62 ; 63 } 64 65function gettime() 66{ 67 68 $t = gettimeofday(); 69 return((float)($t["sec"] + $t["usec"] / 1000000.0)); 70 71} 72 73 74?> 75 </center> 76 </body> 77</html>
KNP の実行に結構時間がかかっている様だが、 入力ソースを適切に編集する事で実用的な要約が取得できる様だ。
2015/09/03
国別フィルタの自動生成ツール (CentOS 版)
以前 FreeBSD 版の 国別フィルタの自動生成ツール を紹介したのだが、
最近 CentOS でもサーバを運用しているので CentOS 版を作成したので公開する事にした。
機能は FreeBSD 版同様 APNIC から IPアドレスの割当リストを取得して、
IPアドレスを CIDR 型式に修正した上で
iptables (8) のコマンドラインパラメタを自動生成している。
今回は /etc/init.d/iptables を実行してフィルタを初期化した上で、
state RELATED,ESTABLISHED が含まれる行の次の行にルールの追加までを実行する。
1#!/usr/bin/perl 2# KRフィルタ 3use Socket; 4 5# 拒否する国コード 6@country = ('KR', 'CN'); 7# IPアドレス一覧取得URL 8$url = "http://ftp.apnic.net/stats/apnic/delegated-apnic-latest"; 9 10# iptables 初期化 11system("/etc/init.d/iptables restart"); 12 13# 挿入位置を取得 (接続済みパケットは許可する設定の次に挿入) 14if(open(IN, "iptables -L INPUT --line-number|")){ 15 while(<IN>){ 16 if(/^(\d+).*RELATED,ESTABLISHED.*/){ 17 $rule = $1 + 1; 18 last; 19 } 20 } 21 close(IN); 22} 23 24# 初期処理 25foreach $i (@country){ 26 $country{$i} = 1; 27} 28 29if(open(IN, "wget -q -O - $url|")){ 30 while(<IN>){ 31 if(/^apnic\|(..)\|ipv4\|(\d+.\d+.\d+.\d)\|(\d+)/){ 32 if($country{$1}){ 33 $table{inet_aton($2)} = $3; 34 } 35 } 36 } 37 close(IN); 38 39 # IPアドレス一覧を CIDR 型式に変換 40 foreach $net (sort keys %table){ 41 $addr = unpack('N', $net); 42 $num = $table{$net}; 43 while($num == $num[0] && ($addr ^ $addr[0]) == $num){ 44 shift @addr; 45 shift @num; 46 $addr &= ~$num; 47 $num <<= 1; 48 } 49 unshift(@addr, $addr); 50 unshift(@num, $num); 51 } 52 53 # iptables 実行 54 while (@addr){ 55 for($num = pop(@num), $mask = 32; $num > 1; $num >>= 1, $mask--){} 56 $filt = inet_ntoa(pack('N', pop(@addr))) . "/$mask"; 57 system("iptables -I INPUT $rule -s $filt -j DROP"); 58 $rule++; 59 } 60} 61 620;
2015/08/27
Coleman Exponent Fyrestorm Ti Stove
eBay で Coleman Exponent Fyrestorm Ti Stove を落札。
日本では発売されなかったマルチフューエルタイプのストーブで、 一般的なホワイトガソリンは勿論、自動車用の無鉛ガソリン、 更にはアウトドアカートリッジのガス缶も燃料として利用できる優れもの。
10年ほど前に既に製造中止されてしまった製品なのだが、
今回 eBay に「新品未使用、付属品もほぼ完備」という、
いわゆるミントコンディションで出品されていたので迷わず落札。
現在 eBay ではキャンプ用のストーブなどは日本に発送していないとの事なので、
既に何度かお世話になっている スピアネット の転送サービスを利用して取り寄せ。
米国内の送料は無料だったので日本への転送費用のみが落札代金に加算されてしまうが、 それでも当時の定価 ($199.99) よりも格安にて入手できた。
自宅に届いた商品を早速開梱してみると説明通りに新品未使用のストーブでした。
この製品は名前の通りバーナーや五徳にチタンを利用しているので、
一度でも着火するとチタン特有の青系の色に焼けてしまうのだが、
本当に未使用・未着火の状態で届いて大満足。
この辺はアメリカ人は大げさに表現する傾向なので実はあまり信頼していなかった…
サービスパーツとして附属されていたOリングやチェックバルブ用のゴムボール、
風よけやヒートシールドなど付属品も殆ど全て揃っていて大満足。
今年のキャンプの強力な武器になりそう…と思っていたのですが、 あまりにも綺麗な状態だったので使うのが勿体ないという…困った(笑
2015/08/26
CentOS 6 に rssh を導入する
rssh は ssh (1) を利用したアクセスのうち
scp (1) や sftp (1) といった
特定のコマンドのみの実行を許可したり
chroot 環境を提供するログインシェルで、
セキュアなファイル転送は提供したいがシェルアカウントへの
ログインを拒否したい場合などに非常に有効なログインシェルだ。
scp (1) や sftp (1) のみの実行を許可する場合は
アカウントのログインシェルを rssh に変更して
設定ファイルで実行を許可するコマンドを指定するだけで設定は完了する。
しかし chroot 環境を提供する場合はそのための環境設定が必要である。
$ sudo yum -y install rssh
:
:
:
インストール:
rssh.x86_64 0:2.3.4-1.el6
完了しました!
# This is the default rssh config file
# set the log facility. "LOG_USER" and "user" are equivalent.
logfacility = LOG_USER
# Leave these all commented out to make the default action for rssh to lock
# users out completely...
allowscp # scpを許可
allowsftp # sftpを許可
#allowcvs
#allowrdist
#allowrsync
# set the default umask
umask = 022
# If you want to chroot users, use this to set the directory where the root of
# the chroot jail will be located.
#
# if you DO NOT want to chroot users, LEAVE THIS COMMENTED OUT.
chrootpath = /opt/chroot # chroot先ディレクトリ
# You can quote anywhere, but quotes not required unless the path contains a
# space... as in this example.
#chrootpath = "/usr/local/my chroot"
##########################################
# EXAMPLES of configuring per-user options
:
:
:
いくつかエラーが表示されるがここでは気にしなくても大丈夫
$ sudo sh /usr/share/doc/rssh-2.3.4/mkchroot.sh /opt/chroot
NOT changing owner of root jail.
NOT changing perms of root jail.
setting up /opt/chroot/usr/bin
setting up /opt/chroot/usr/libexec/openssh
setting up /opt/chroot/usr/libexec
Copying libraries for /usr/bin/scp.
(0x00007fff541ff000)
cp: cannot stat `(0x00007fff541ff000)': そのようなファイルやディレクトリはありません
/usr/lib64/libcrypto.so.10
/lib64/libutil.so.1
/lib64/libz.so.1
/lib64/libnsl.so.1
/lib64/libcrypt.so.1
/lib64/libresolv.so.2
/lib64/libgssapi_krb5.so.2
/lib64/libkrb5.so.3
/lib64/libk5crypto.so.3
/lib64/libcom_err.so.2
/usr/lib64/libnss3.so
/lib64/libc.so.6
/lib64/libdl.so.2
/lib64/libfreebl3.so
/lib64/libkrb5support.so.0
/lib64/libkeyutils.so.1
/lib64/libpthread.so.0
/usr/lib64/libnssutil3.so
/lib64/libplc4.so
/lib64/libplds4.so
/lib64/libnspr4.so
/lib64/libselinux.so.1
/lib64/librt.so.1
Copying libraries for /usr/libexec/openssh/sftp-server.
(0x00007fff577f1000)
cp: cannot stat `(0x00007fff577f1000)': そのようなファイルやディレクトリはありません
/usr/lib64/libcrypto.so.10
/lib64/libutil.so.1
/lib64/libz.so.1
/lib64/libnsl.so.1
/lib64/libcrypt.so.1
/lib64/libresolv.so.2
/lib64/libgssapi_krb5.so.2
/lib64/libkrb5.so.3
/lib64/libk5crypto.so.3
/lib64/libcom_err.so.2
/usr/lib64/libnss3.so
/lib64/libc.so.6
/lib64/libdl.so.2
/lib64/libfreebl3.so
/lib64/libkrb5support.so.0
/lib64/libkeyutils.so.1
/lib64/libpthread.so.0
/usr/lib64/libnssutil3.so
/lib64/libplc4.so
/lib64/libplds4.so
/lib64/libnspr4.so
/lib64/libselinux.so.1
/lib64/librt.so.1
Copying libraries for /usr/bin/rssh.
(0x00007fff00bff000)
cp: cannot stat `(0x00007fff00bff000)': そのようなファイルやディレクトリはありません
/lib64/libc.so.6
Copying libraries for /usr/libexec/rssh_chroot_helper.
(0x00007fff3e152000)
cp: cannot stat `(0x00007fff3e152000)': そのようなファイルやディレクトリはありません
/lib64/libc.so.6
copying name service resolution libraries...
tar: メンバ名から先頭の `/' を取り除きます
tar: /lib/libnss_files*: stat 不能: そのようなファイルやディレクトリはありません
tar: /lib/libnss1_files*: stat 不能: そのようなファイルやディレクトリはありません
tar: 前のエラーにより失敗ステータスで終了します
Setting up /etc in the chroot jail
cp: omitting directory `/etc/ld.so.conf.d'
Chroot jail configuration completed.
NOTE: if you are not using the passwd file for authentication,
you may need to copy some of the /lib/libnss_* files into the jail.
NOTE: you must MANUALLY edit your syslog rc script to start syslogd
with appropriate options to log to /opt/chroot/dev/log. In most cases,
you will need to start syslog as:
/sbin/syslogd -a /opt/chroot/dev/log
NOTE: we make no guarantee that ANY of this will work for you... if it
doesn't, you're on your own. Sorry!
まず chroot 環境に /dev/null を作成する。
$ ls -l /dev/null
crw-rw-rw-. 1 root root 1, 3 8月 26 10:58 2015 /dev/null
$ sudo mknod /opt/chroot/dev/null c 1 3
$ sudo chmod 666 /opt/chroot/dev/null
$ ls -l /opt/chroot/dev/null
crw-rw-rw-. 1 root root 1, 3 8月 26 11:59 2015 /opt/chroot/dev/null
chroot 環境にコピーされるのは以下のコマンドなので、
それぞれのコマンドの ldd の結果を参照して
不足しているライブラリをコピーする。
ldd の出力結果からコピーが必要なライブラリを決定しているのだが
linux-vdso.so.1 と ld-linux-x86-64.so.2 は
表示形式が通常と異なっているためにコピーできていない様。
$ ldd /usr/bin/scp
linux-vdso.so.1 => (0x00007ffef53f0000)
libcrypto.so.10 => /usr/lib64/libcrypto.so.10 (0x00007fbd8e06a000)
libutil.so.1 => /lib64/libutil.so.1 (0x00007fbd8de67000)
libz.so.1 => /lib64/libz.so.1 (0x00007fbd8dc50000)
libnsl.so.1 => /lib64/libnsl.so.1 (0x00007fbd8da37000)
libcrypt.so.1 => /lib64/libcrypt.so.1 (0x00007fbd8d800000)
libresolv.so.2 => /lib64/libresolv.so.2 (0x00007fbd8d5e5000)
libgssapi_krb5.so.2 => /lib64/libgssapi_krb5.so.2 (0x00007fbd8d3a1000)
libkrb5.so.3 => /lib64/libkrb5.so.3 (0x00007fbd8d0ba000)
libk5crypto.so.3 => /lib64/libk5crypto.so.3 (0x00007fbd8ce8d000)
libcom_err.so.2 => /lib64/libcom_err.so.2 (0x00007fbd8cc89000)
libnss3.so => /usr/lib64/libnss3.so (0x00007fbd8c94a000)
libc.so.6 => /lib64/libc.so.6 (0x00007fbd8c5b5000)
libdl.so.2 => /lib64/libdl.so.2 (0x00007fbd8c3b1000)
libfreebl3.so => /lib64/libfreebl3.so (0x00007fbd8c1ae000)
libkrb5support.so.0 => /lib64/libkrb5support.so.0 (0x00007fbd8bfa2000)
libkeyutils.so.1 => /lib64/libkeyutils.so.1 (0x00007fbd8bd9f000)
libpthread.so.0 => /lib64/libpthread.so.0 (0x00007fbd8bb82000)
/lib64/ld-linux-x86-64.so.2 (0x00007fbd8e662000)
libnssutil3.so => /usr/lib64/libnssutil3.so (0x00007fbd8b955000)
libplc4.so => /lib64/libplc4.so (0x00007fbd8b750000)
libplds4.so => /lib64/libplds4.so (0x00007fbd8b54c000)
libnspr4.so => /lib64/libnspr4.so (0x00007fbd8b30d000)
libselinux.so.1 => /lib64/libselinux.so.1 (0x00007fbd8b0ee000)
librt.so.1 => /lib64/librt.so.1 (0x00007fbd8aee5000)
$ ldd /usr/libexec/openssh/sftp-server
linux-vdso.so.1 => (0x00007ffe2abcf000)
libcrypto.so.10 => /usr/lib64/libcrypto.so.10 (0x00007fbca7520000)
libutil.so.1 => /lib64/libutil.so.1 (0x00007fbca731d000)
libz.so.1 => /lib64/libz.so.1 (0x00007fbca7106000)
libnsl.so.1 => /lib64/libnsl.so.1 (0x00007fbca6eed000)
libcrypt.so.1 => /lib64/libcrypt.so.1 (0x00007fbca6cb6000)
libresolv.so.2 => /lib64/libresolv.so.2 (0x00007fbca6a9b000)
libgssapi_krb5.so.2 => /lib64/libgssapi_krb5.so.2 (0x00007fbca6857000)
libkrb5.so.3 => /lib64/libkrb5.so.3 (0x00007fbca6570000)
libk5crypto.so.3 => /lib64/libk5crypto.so.3 (0x00007fbca6343000)
libcom_err.so.2 => /lib64/libcom_err.so.2 (0x00007fbca613f000)
libnss3.so => /usr/lib64/libnss3.so (0x00007fbca5e00000)
libc.so.6 => /lib64/libc.so.6 (0x00007fbca5a6b000)
libdl.so.2 => /lib64/libdl.so.2 (0x00007fbca5867000)
libfreebl3.so => /lib64/libfreebl3.so (0x00007fbca5664000)
libkrb5support.so.0 => /lib64/libkrb5support.so.0 (0x00007fbca5458000)
libkeyutils.so.1 => /lib64/libkeyutils.so.1 (0x00007fbca5255000)
libpthread.so.0 => /lib64/libpthread.so.0 (0x00007fbca5038000)
/lib64/ld-linux-x86-64.so.2 (0x00007fbca7b18000)
libnssutil3.so => /usr/lib64/libnssutil3.so (0x00007fbca4e0b000)
libplc4.so => /lib64/libplc4.so (0x00007fbca4c06000)
libplds4.so => /lib64/libplds4.so (0x00007fbca4a02000)
libnspr4.so => /lib64/libnspr4.so (0x00007fbca47c3000)
libselinux.so.1 => /lib64/libselinux.so.1 (0x00007fbca45a4000)
librt.so.1 => /lib64/librt.so.1 (0x00007fbca439b000)
$ ldd /usr/bin/rssh
linux-vdso.so.1 => (0x00007ffffe781000)
libc.so.6 => /lib64/libc.so.6 (0x00007f823c297000)
/lib64/ld-linux-x86-64.so.2 (0x00007f823c630000)
$ ldd /usr/libexec/rssh_chroot_helper
linux-vdso.so.1 => (0x00007fffb99e9000)
libc.so.6 => /lib64/libc.so.6 (0x00007fde8f0ff000)
/lib64/ld-linux-x86-64.so.2 (0x00007fde8f498000)
$ ls -1 /opt/chroot/lib64
libc.so.6
libcom_err.so.2
libcrypt.so.1
libdl.so.2
libfreebl3.so
libgssapi_krb5.so.2
libk5crypto.so.3
libkeyutils.so.1
libkrb5.so.3
libkrb5support.so.0
libnsl.so.1
libnspr4.so
libplc4.so
libplds4.so
libpthread.so.0
libresolv.so.2
librt.so.1
libselinux.so.1
libutil.so.1
libz.so.1
linux-vdso.so.1 は各プログラムのアドレス空間のみに常駐する
Virtual Dynamic Shared Object なので実体は存在しなくて問題ない。
それ以外に不足しているライブラリ(今回はld-linux-x86-64.so.2) を
chroot 環境にコピーする。
なおここで設定したファイルは後に削除する事。
# 不足しているライブラリをコピー
$ sudo cp -p /lib64/ld-linux-x86-64.so.2 /opt/chroot/lib64
# /bin/bash の実行を可能に
$ sudo mkdir /opt/chroot/bin
$ sudo cp -p /bin/bash /opt/chroot/bin/
$ sudo cp -p /lib64/libtinfo.so.5 /opt/chroot/lib64
# /usr/bin/ldd の実行を可能に
$ sudo cp -p /usr/bin/ldd /opt/chroot/usr/bin
$ sudo cp -p /bin/cat /opt/chroot/bin
# /usr/bin/strace の実行を可能に
$ sudo cp -p /usr/bin/strace /opt/chroot/usr/bin
scp (1) でアカウント情報を正しく取得できていない事が確認できる。
strace (1) で動作を確認してみると
/lib64/libnss_files.so.2 が open (2)エラーになっている事が判る。
# chroot /opt/chroot /bin/sh
# 必要なライブラリーを確認
# ldd /usr/bin/scp
linux-vdso.so.1 => (0x00007fff00345000)
libcrypto.so.10 => /usr/lib64/libcrypto.so.10 (0x00007f2b2ca5b000)
libutil.so.1 => /lib64/libutil.so.1 (0x00007f2b2c858000)
libz.so.1 => /lib64/libz.so.1 (0x00007f2b2c641000)
libnsl.so.1 => /lib64/libnsl.so.1 (0x00007f2b2c428000)
libcrypt.so.1 => /lib64/libcrypt.so.1 (0x00007f2b2c1f1000)
libresolv.so.2 => /lib64/libresolv.so.2 (0x00007f2b2bfd6000)
libgssapi_krb5.so.2 => /lib64/libgssapi_krb5.so.2 (0x00007f2b2bd92000)
libkrb5.so.3 => /lib64/libkrb5.so.3 (0x00007f2b2baab000)
libk5crypto.so.3 => /lib64/libk5crypto.so.3 (0x00007f2b2b87e000)
libcom_err.so.2 => /lib64/libcom_err.so.2 (0x00007f2b2b67a000)
libnss3.so => /usr/lib64/libnss3.so (0x00007f2b2b33b000)
libc.so.6 => /lib64/libc.so.6 (0x00007f2b2afa6000)
libdl.so.2 => /lib64/libdl.so.2 (0x00007f2b2ada2000)
libfreebl3.so => /lib64/libfreebl3.so (0x00007f2b2ab9f000)
libkrb5support.so.0 => /lib64/libkrb5support.so.0 (0x00007f2b2a993000)
libkeyutils.so.1 => /lib64/libkeyutils.so.1 (0x00007f2b2a790000)
libpthread.so.0 => /lib64/libpthread.so.0 (0x00007f2b2a573000)
/lib64/ld-linux-x86-64.so.2 (0x00007f2b2d053000)
libnssutil3.so => /usr/lib64/libnssutil3.so (0x00007f2b2a346000)
libplc4.so => /lib64/libplc4.so (0x00007f2b2a141000)
libplds4.so => /lib64/libplds4.so (0x00007f2b29f3d000)
libnspr4.so => /lib64/libnspr4.so (0x00007f2b29cfe000)
libselinux.so.1 => /lib64/libselinux.so.1 (0x00007f2b29adf000)
librt.so.1 => /lib64/librt.so.1 (0x00007f2b298d6000)
# /usr/bin/scp -t .
unknown user 0
# strace /usr/bin/scp -t .
:
:
:
open("/lib64/libnss_files.so.2", O_RDONLY) = -1 ENOENT (No such file or directory)
open("/lib64/tls/x86_64/libnss_files.so.2", O_RDONLY) = -1 ENOENT (No such file or directory)
stat("/lib64/tls/x86_64", 0x7ffc3cabffb0) = -1 ENOENT (No such file or directory)
open("/lib64/tls/libnss_files.so.2", O_RDONLY) = -1 ENOENT (No such file or directory)
stat("/lib64/tls", 0x7ffc3cabffb0) = -1 ENOENT (No such file or directory)
open("/lib64/x86_64/libnss_files.so.2", O_RDONLY) = -1 ENOENT (No such file or directory)
stat("/lib64/x86_64", 0x7ffc3cabffb0) = -1 ENOENT (No such file or directory)
open("/lib64/libnss_files.so.2", O_RDONLY) = -1 ENOENT (No such file or directory)
stat("/lib64", {st_mode=S_IFDIR|0755, st_size=4096, ...}) = 0
open("/usr/lib64/tls/x86_64/libnss_files.so.2", O_RDONLY) = -1 ENOENT (No such file or directory)
stat("/usr/lib64/tls/x86_64", 0x7ffc3cabffb0) = -1 ENOENT (No such file or directory)
open("/usr/lib64/tls/libnss_files.so.2", O_RDONLY) = -1 ENOENT (No such file or directory)
stat("/usr/lib64/tls", 0x7ffc3cabffb0) = -1 ENOENT (No such file or directory)
open("/usr/lib64/x86_64/libnss_files.so.2", O_RDONLY) = -1 ENOENT (No such file or directory)
stat("/usr/lib64/x86_64", 0x7ffc3cabffb0) = -1 ENOENT (No such file or directory)
open("/usr/lib64/libnss_files.so.2", O_RDONLY) = -1 ENOENT (No such file or directory)
stat("/usr/lib64", {st_mode=S_IFDIR|0755, st_size=4096, ...}) = 0
munmap(0x7f86d27d9000, 13667) = 0
write(2, "unknown user 0\r\n", 16unknown user 0
) = 16
exit_group(255) = ?
+++ exited with 255 +++
附属のスクリプトでメッセージに表示されてる様に
必要な libnss_* をコピーする。
$ sudo cp -p /lib64/libnss_files.so.2 /opt/chroot/lib64
これで chroot された環境に scp (1)、sftp (1) での
アクセスが可能となる。
正常な動作が確認できたら検証のためのコマンドを削除する。
$ sudo rm /opt/chroot/bin/bash $ sudo rm /opt/chroot/lib64/libtinfo.so.5 $ sudo rm /opt/chroot/usr/bin/ldd $ sudo rm /opt/chroot/bin/cat $ sudo rm /opt/chroot/usr/bin/strace
2015/06/03
ランダムなパスワード生成
標準的なコマンドを使用してランダムなパスワードを生成する方法を検討。
自分で考えたのは以下のコマンド
$ cat /dev/random | strings | dd bs=11 count=1 2> /dev/null| tr -d '\n'
これでも一応ランダムなパスワード的な文字列が取得できる。
対して 上田会長のアイデアはこちら。
$ cat /dev/urandom | tr -dc 'a-z0-9A-Z' | fold -b10
tr (1) コマンドの -c オプションは思い浮かばなかった。
まさに目から鱗な気分です。さすがシェル芸の家元だけあって目の付け所がシャープ
ちなみに Mac だと tr (1) や fold (1) の挙動が異なるので以下になります。
$ cat /dev/urandom | LC_CTYPE=C tr -dc 'a-z0-9A-Z' | fold -w 10
2015/05/28
GW-9400 RANGEMAN ニコイチ
ちょっとした事情で入手した CASIO G-SHOCK GW-9400JK-8JR
MASTER of G シリーズでトリプルセンサーを搭載した RANGEMAN の
Love The Sea And The Earth バージョン。
G-SHOCK で初めてのトリプルセンサー搭載モデルなので
これからの季節はキャンプなどに最適な時計なのだが、
生息地の減退のためワシントン条約で絶滅危惧種に指定されている、
アジアアロワナをイメージしたというグレーのカラーリングは微妙な色味。
そこでベゼルとバンドを通常モデルの黒と交換する事を思いついたのだが、
ベゼルは日本では既に在庫切れとなっていて入手が困難だった。
色々と探し求めた結果、アメリカの大手オークションサイト eBay で
黒のベゼルをみつけたのではるばるアメリカからベゼルを個人輸入。
国内で入手できたバンドと合わせて交換する事で落ち着いた色合いに。
通常モデルとは異なり盤面にオレンジの差し色が入ってカッコ良くなったと自己満足。