2022/01/19
武井バーナー パープルストーブ 301A のメンテナンス
この時期のキャンプでは大活躍してくれる「武井バーナー パープルストーブ 301A」ですが、
先日から燃焼中に割と短い時間 (5分程度) で火力が自然に低下していく問題が発生していました。
そこで、まずは分解して清掃した所症状は緩和されたので作業内容を残しておきます。
この投稿は同様の症状の方々のお役に立てればと思って書きましたが内容に関しては保障できません。
あくまでも個人の作業メモという位置づけでご覧下さい。
- タンクから燃料を抜く。
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抜かなくても作業はできますが安全のために燃料を抜く事をお勧めします。
燃料を抜かない場合でも燃料タンクに圧力が残っているとニップルを外した時に燃料が噴き出しますのでタンク内の圧力はすべて逃がします。 - ニップルを抜く。
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専用工具を利用してニップルを反時計回りに回転してニップルを抜きます。
※ 武井バーナーを運用する上でニップルの抜き差しは頻繁に行う事になるので、専用工具は所有しておいて損はないと思います。 - 針付きギアを抜く。
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調整ハンドルを反時計回りに回すと針付きギアが出てくるのでピンセットなどでつまんで引き抜きます。
先端がとても細い針となっているので曲げたり傷つけたりしない様に注意します。
- ピニヨン押さえ六角ナットを抜く。
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10mm のスパナ等でピニヨン押さえ六角ナットを緩めます。
- ピニヨンギアを抜きます。
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モールドパッキンの影響で結構強めの力で引かないと抜けません。
傷防止のために当てゴム等で養生してからプライヤやラジオペンチ等で引き抜きます。
真ん中に見えている棒状のものがピニヨンギアです。
バイスプライヤを利用すると抜く作業が多少楽になるかも? - ピニヨンギアから座金とモールドパッキンを引き抜く。
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ピニヨンギアには座金 2 枚とモールドパッキンが入っているので抜きます。
座金は密着しているので 1 枚に見えますが実は2枚重なっています。
モールドパッキンはネジを締めた時に圧縮されて変形する事で密着するパッキンです。 そのため、変形や損傷が激しい場合は新品に交換する事をお勧めします。
向かって左側が座金、右側がモールドパッキンです。モールドパッキンが随分と変形しています。 - これで全ての部品がはずれたの洗浄します。
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私はオートバイ用のクリーナーキャブを利用して洗浄しました。
ニップルの穴、針付きギアの針の部分を重点的に洗浄します。
バーナー本体のニップルが装着されている部分に洗浄用ケミカルを浸した綿棒を差し込んで拭き取ります。
洗浄は利用するケミカルの注意書きに従って行って下さい。
これらの部品を丁寧に洗浄します。真鍮製の部品もあるので金ブラシ等で力を入れすぎると傷付いたり破損するので要注意です。 - 組み付け
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洗浄が終わったら外した時と逆の順番で組み付けます。
前述した通りモールドパッキンは変形するので新品を装着した場合は少し長めです。 そのためピニヨン押さえナットで押しつけながら締め込む感じになります。
針付きギアのギア部分はピニヨンギアの歯車とかみ合う感じになります。
ニップルを仮締めした状態で調整ハンドルを回して針付きギアがスムーズに上下する事を確認して下さい。 - 動作前確認
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ピニヨン押さえナットとニップルを本締めします。
調整ハンドルがスムーズに回転する事、 調整ハンドルを反時計回りに回し切った時にニップルの穴から針が少し出ている事を確認します。
次にポンプを使って加圧し調整ハンドルの根元から燃料が漏れていない事を確認したら作業は終了です。
締める力が緩いと不正燃焼したり燃料漏が漏れたりします。 かと言って、あまり強い力でネジを締めるとネジや本体が破損してしまうので締め込む時には細心の注意が必要です。 緩めた時の力加減を覚えておいて締め付ける時に大体その力で締め込むようにします。 - 燃焼確認
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燃料漏れなどが無ければ燃焼させて動作を確認します。
これで作業は完了です。 お疲れさまでした。