2009/04/08
HP ProLiant ML110 G5 で FreeBSD 7.0-RELEASE を稼働させる
PCクラスの筐体でサーバとして稼働できる Hewlett-Packard 社の ProLiant ML110 G5 に FreeBSD 7.0-RELEASE をインストールしてみた。
ML110 G5 はマザーボードから IDE やパラレルポートといった
旧いインタフェイスが省略されている
所謂『レガシーフリー』なサーバなので、
当然光学ドライブも SATA 接続となる。
FreeBSD 7.0 では(一部の) SATA 接続光学ドライブとは相性が悪いので、
起動時のメニューで boot prompt を表示し、
"hw.ata.atapi_dma='0'" を指定すると、
スムーズにインストールできる様になる。
インストールした後は /boot/loader.conf に
以下の記述を追加しておくと自動で設定されて便利だ。
hw.ata.atapi_dma="0"
ML110 のマザーボードに搭載されている NIC は Broadcom 社の GbE だが、 型番が "NetXtreme BCM5722 Gigabit Ethernet PCIe" となっていて 標準のカーネルでは利用できないので、 インストールの際は CD からのインストールや USB 接続の NIC などを利用してインストールを済ませる。
インストール完了後、pciconf (8) を実行してみると チップセット ID が 0x165a となっているのが確認できた。
# pciconf -lv : : bge0@pci0:14:0:0: class=0x020000 card=0x7051103c chip=0x165a14e4 rev=0x00 hdr=0x00 vendor = 'Broadcom Corporation' device = 'NetXtreme BCM5722 Gigabit Ethernet PCIe' class = network subclass = ethernet
そこで以下のパッチを適用してカーネルの再構築を行ってみると 無事にギガビットイーサが利用できるようになる。
diff -cr /usr/src/sys.orig /usr/src/sys *** /usr/src/sys.orig/dev/bge/if_bge.c 2009-04-03 12:05:39.000000000 +0900 --- /usr/src.sys/dev/bge/if_bge.c 2009-04-02 12:51:46.000000000 +0900 *************** *** 169,174 **** --- 169,175 ---- { BCOM_VENDORID, BCOM_DEVICEID_BCM5715S }, { BCOM_VENDORID, BCOM_DEVICEID_BCM5720 }, { BCOM_VENDORID, BCOM_DEVICEID_BCM5721 }, + { BCOM_VENDORID, BCOM_DEVICEID_BCM5722 }, { BCOM_VENDORID, BCOM_DEVICEID_BCM5750 }, { BCOM_VENDORID, BCOM_DEVICEID_BCM5750M }, { BCOM_VENDORID, BCOM_DEVICEID_BCM5751 }, diff -cr bge.orig/if_bgereg.h bge/if_bgereg.h *** /usr/src/sys.orig/dev/bge/if_bgereg.h 2009-04-03 12:05:39.000000000 +0900 --- /usr/src/sys/dev/bge/if_bgereg.h 2009-04-02 12:51:13.000000000 +0900 *************** *** 2011,2016 **** --- 2011,2017 ---- #define BCOM_DEVICEID_BCM5715S 0x1679 #define BCOM_DEVICEID_BCM5720 0x1658 #define BCOM_DEVICEID_BCM5721 0x1659 + #define BCOM_DEVICEID_BCM5722 0x165A #define BCOM_DEVICEID_BCM5750 0x1676 #define BCOM_DEVICEID_BCM5750M 0x167C #define BCOM_DEVICEID_BCM5751 0x1677
ハードウェア構成にもよるがデュアルコアの Xeon は早くてなかなか快適だ。
トラックバック
https://blog.bsdhack.org/index.cgi/FreeBSD/20090409.trackback