2020/07/22
awk による IPv4 アドレスのマッチ処理
標準入力から入力されるテキストデータから IPv4 アドレスを awk(1) を利用して抽出する。
その際に CIDR 形式でないアドレスに関しては末尾に "/32" を付与して CIDR 形式にして出力する。
1awk '{ 2 if(match($0, /([[:digit:]]{1,3}\.){3}[[:digit:]]{1,3}(\/[[:digit:]]{1,2})?/)) 3 print match((ip = substr($0, RSTART, RLENGTH)), /\/[[:digit:]]{1,2}/) ? ip : ip "/32"; 4}'
1 行目の match() 関数で入力データから正規表現を利用して IPv4 アドレスを抽出し、 2 行目の substr() 関数を利用してマッチした範囲を切り出して IPv4 アドレスを変数 ip に格納している。 2 行目の match() 関数で変数 ip に格納された IPv4 アドレスにに CIDR 部分があるかを調査し、 CIDR 部がない場合は "/32" を付与して出力している。
IPv4 アドレスは "192.0.2.1" の様に「0 から 9 までの数字 1 桁から 3 桁が "." を挟んで 4 組連続する」形式で、 CIDR は "/24" の様に「"/" に続いて 0 から 9 までの数字 1 桁から 2 桁」なので、 正規表現は
[0-9]{1,3}\.[0-9]{1,3}\.[0-9]{1,3}\.[0-9]{1,3}(\/[0-9]{1,2})?となるが、 煩雑になるので
([0-9]{1,3}\.){1,3}[0-9]{1,3}(\/[0-9]{1,2})?とまとめ、 更に数字部分を POSIX クラスに置き換えて
([[:digit:]]{1,3}\.){1,3}[[:digit:]]{1,3}(\/[[:digit:]]{1,2})?とした。
入力データ中の IPv4 アドレスが重複する可能性がある場合は、直接出力せず一度連想配列に格納する事で uniq(1) 相当の処理も可能となる。
1awk '{ 2 if(match($0, /([[:digit:]]{1,3}\.){3}[[:digit:]]{1,3}(\/[[:digit:]]{1,2})?/)) 3 list[match((ip = substr($0, RSTART, RLENGTH)), /\/[[:digit:]]{1,2}/) ? ip : ip "/32"] = 1; 4} END { 5 for(i in liset) 6 print i; 7}'
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