2014/03/25

キャピタライズ

英単語の先頭を大文字に置換する処理をキャピタライズというが、 このキャピタライズ処理を unix 標準のコマンドで実装しようという話。
置換と言えばまず思い浮かぶのが sed (1) なのだが、 GNU 拡張された sed (1) の場合は簡単に置換が可能なのだが、 FreeBSD の標準の sed (1) では簡単にいかない。

GNU sed の場合
$ echo "foo" | sed 's/\(.\)\(.*\)/\U\1\L\2/g'
Foo
            
GNU 拡張された sed (1) には \U/L という 演算子があるので大文字、小文字変換が簡単に可能である。

FreeBSD 標準の sed の場合
$ echo "foo" | sed 's/\(.\)\(.*\)/\U\1\L\2/g'
UfLoo
            
FreeBSD 標準の sed (1) だと正しく変換されない。

awk を利用した場合
sed (1) ではなく awk (1) を利用すれば FreeBSD でもキャピタライズ処理は簡単にできる。
$ echo "foo" | awk '{ print toupper(substr($0, 1, 1)) substr($0, 2, length($0) - 1) }'
Foo
            
awk (1) には大文字変換関数が実装されているので、 切り出した1文字目を大文字変換すれば簡単に実現できる。
ここまではシェル芸っぽくワンライナーでそれなりに綺麗に実現可能…かな?

FreeBSD で sed を利用した場合
どうしても FreeBSD の sed (1) を利用したい場合、 tr (1) も併用する事にはなるが以下の処理で可能だ。
$ eval `echo "foo" | sed 's/\(.\)\(.*\)/\/bin\/echo -n \1 | tr "[a-z]" "[A-Z]"; echo \2/g'`
Foo
            
sed (1) でtr (1) を利用した置換スクリプトを出力して eval (1) で実行した結果を表示しているのだが もはやネタとしか思えなくもない。
良い子は真似しないで下さい(笑

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