Mitzyuki's Blog :: posix shell で標準入力同士の diff (1) を実現する方法

Jun 18, 2012

posix shell で標準入力同士の diff (1) を実現する方法

コマンド command1 の出力結果とコマンド command2 の出力結果を diff (1) で比較したい場合、一番手軽なのはそれぞれの出力を一時ファイルに出力して比較する方法である。

$ command1 > ${TMP:-/tmp}/output1
$ command2 > ${TMP:-/tmp}/output2
$ diff ${TMP:-/tmp}/output1 ${TMP:-/tmp}/output2
    :
$ rm ${TMP:-/tmp}/output1 ${TMP:-/tmp}/output2

しかし、この方法では一時ファイルを作成するので処理効率が悪く一時ファイルの削除など後処理をする必要がある。
例えば bash (1) の場合は以下の様にする事で簡単に比較できる。

$ diff <(command1) <(command2)
    :

これは bash (1) 独自の機能なのだが、 posix 準拠のシェルでも以下の様に記述すると比較可能である。

$ command1 | ( command2 | diff /dev/fd/3 -) 3<&0
    :

ちょっとだけ理解しづらい記述であるが、 command1 の結果は 3<&0 の記述に従ってファイルディスクリプタ 3 へ出力される。 diff の第1引数は /dev/fd/3 が指定されているので、結果として command1 の出力を受け取ることができ、 command2 の結果は直接標準出力を経由して diff の第2引数へと渡されるので結果として command1 の出力と command2 の出力が比較できる。

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コマンド <tt>command1</tt> の出力結果と
	コマンド <tt>command2</tt> の出力結果を
	diff (1) で比較したい場合、
	一番手軽なのはそれぞれの出力を一時ファイルに出力して比較する方法である。

<code>
$ \<u\>command1\</u\> > ${TMP:-/tmp}/output1
$ \<u\>command2\</u\> > ${TMP:-/tmp}/output2
$ diff ${TMP:-/tmp}/output1 ${TMP:-/tmp}/output2
	:
$ rm ${TMP:-/tmp}/output1 ${TMP:-/tmp}/output2
	</code>

しかし、この方法では一時ファイルを作成するので
	処理効率が悪く一時ファイルの削除など後処理をする必要がある。 
	例えば bash (1) の場合は以下の様にする事で簡単に比較できる。

<code>
$ diff <(\<u\>command1\</u\>) <(\<u\>command2\</u\>)
	:
	</code>

これは bash (1) 独自の機能なのだが、
	posix 準拠のシェルでも以下の様に記述すると比較可能である。

<code>
$ \<u\>command1\</u\> | ( \<u\>command2\</u\> | diff /dev/fd/3 -) 3<&0
	:
	</code>

ちょっとだけ理解しづらい記述であるが、
	<tt>command1</tt> の結果は <tt>3&lt;&amp;0</tt> の記述に従って
	ファイルディスクリプタ 3 へ出力される。
	<tt>diff</tt> の第1引数は <tt>/dev/fd/3</tt> が指定されているので、
	結果として <tt>command1</tt> の出力を受け取ることができ、
	<tt>command2</tt> の結果は直接標準出力を経由して <tt>diff</tt> の
	第2引数へと渡されるので結果として <tt>command1</tt> の出力と
	<tt>command2</tt> の出力が比較できる。

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