2010/12/28
戦争を恐れているからこそ戦争を防ぎたい
戦争はとても恐ろしい事だと思うし、だからこそ防ぎたいと思う。
直接自分では経験していないし経験したいとは思わないが、
多少の想像力と常識的な判断力を働かせた上でそう考えている。
そもそも戦争は人間の行動の中でも最も恥ずべき行為の一つだと思っている。
ただ単に自分の主張なりイデオロギーなりを押し通すためだけに、
他人のみならず自分の身内の命まで粗末に扱うという行為は、
本能だけで生きている微生物と同じレベルかそれ以下の行為じゃないだろうか。
戦争はどんなに言い繕っても結局は人間同士の殺し相に過ぎない。 相手をより多く殺戮する事で示す主義主張には何の価値も感じないし認めたくない。
なぜナポレオンは偉人として祭り上げられ、
ヒトラーは殺人者として糾弾されるのか?
どちらも殺戮、簒奪の限りをつくし、
罪もない市民を大勢殺戮したのではないか?
広島、長崎に原子爆弾を投下し罪なき一般市民を大量に殺戮したアメリカ軍は、
果たしてユダヤ人を虐殺したナチスドイツと何が変わるのだろうか?
結果として残っているのは大量殺戮をした結果の夥しい悲劇だけじゃないのか?
彼らは全て自分達が信じている(もしくは信じたがっている)
矮小で独善的かつ排他的な正義という幻想だけを見続け、
結果として殺戮を繰り返してきただけではないのか?
それなのに一方だけが残虐な犯罪者として糾弾されている事自体が
戦争の持つ本質的な矛盾だと思う。
戦争によって殺されるという一番馬鹿らしくて無意味な死に方はお断りだし、
人を殺した薄汚れた手で愛する自分の子供を抱きしめたくはないので
人を殺したりしたくない。
自分の子供が戦争によって殺されるのは勿論お断りだし、
自分の子供が誰かを殺す事を想像するのも嫌だ。
世界平和とかじゃない、個人的かつ、エゴイスティックな理由で ラディカルに戦争反対と主張する。