2010/11/01
日本鬼子(リーベングイズ)
尖閣諸島での漁船衝突事故に端を発して険悪になった日本と中国の関係だが、 そういった反日感情を表現する言葉のひとつに 「日本鬼子(リーベングイズ)」という言葉があり、 中国語ではこの言葉は非常に強い侮蔑の意味を持つ様だ。
そういうあからさまな日本に対する侮辱文言に対して、 一部のネットユーザ(特に有名な某匿名掲示板)の間では 侮辱的な言葉を正面から受け止めずに、 「日本鬼子(ひのもとおにこ)という萌えキャラを作って中国人を萌え豚にしよう」 という風に斜めに受け流す動きが見られるらしい。
すでにアマチュアのイラストレイターが
数多くのデザイン案をネットで公開しているが、
どれも最近流行の萌えキャラとしてなかなかに可愛く描かれており
非常にクオリティが高く見える。
こういった動きに対して中国の反応もいくつか紹介されているが概ね悪くない様だ。
この様な動きに対して日本国内からも「馬鹿らしい」、「プライドがない」、
「平和呆け」など反対の声も多々上がっている様だが個人的には大賛成である。
こういう経緯を見ていると、 以前村上春樹氏のエッセイで読んだ以下の言葉を思い出す。
相手の罵声に対して罵声で返せば双方の関係に何の進展もなくなり、 根本的な部分でお互いに対する反感としこりが残ってしまいがちだが、 この様に反応する事で却って相手も冷静になる事ができるだろうし、 相手に対して冷静でかつ大人な対応をしたと第三者に印象づける事もできる。"Always remember, others may hate you, but those who hate you don't win unless yout hate them."
この事をよく覚えておきたまえ。もし他人が君を憎んだとしても、 君が相手を憎み返さない限り彼らが君に打ち勝つという事はないだろう
リチャード・ニクソン元アメリカ大統領
そして何より相手と同じ土俵に立って争う事を避けるという点において 相手側に勝利したという実感を抱かせずに事態を収束に導く事ができるだろう。
我々の先人が命を投げ打って手にいれた平和はとても尊いと思う。
「平和ぼけ大いに結構、平和で何が悪い」と、
世界に向けて大声で(小声でも可)主張したい。